Strand of the Ancients(9/15Update)

略称SotA。WC3の名作MOD、Defence of the Ancients(DotA)から名前だけ借りているフシがある(同名のアチーブあり)。
Northrend南の海上にあるというTitan遺跡の島が舞台。完全なるvehicleファイトBGであり、プレイヤー同士の戦闘が勝敗に与える影響はどちらかというと低い。ダメージを与えて相手を殺すことより、ひたすら行動阻害スキルを使い続けたほうが、爆弾使用を妨げる意味でもかえって有効とすらいえる。私個人としてはあまり面白味のないBGであるという印象だ。ただ、その特徴のためにゲーム自体がサクサク終わるBGでもあり、最長でも20分という縛りがあるのでだらだらやり続けなくていいのは良い。WSGに次いでやることがはっきりしており、迷う必要がないのも楽といえば楽だ。ノルマンディー上陸作戦をモチーフにしたBGだという。
イニング制のBGであり、海からスタートする攻撃側と、陸からスタートする守備側に分かれてゲームが開始される。攻撃側の成功条件は、揚陸艇および途中のワークショップから繰り返し出現するDemolisherと、GY脇などにある爆弾を使用して、立ちふさがる門を破壊し続け、最奥のRelicChamberに到達すること。防御側はひたすら攻撃側を妨害することだ。先攻の攻撃成功、もしくは10分の制限時間オーバーで攻守交代し、同じことを繰り返す。後攻の場合、相手より短い時間で攻撃成功すれば勝利。先攻の場合、自分たちが攻撃に成功した所要時間の間Relicを守り続けることで勝利になる。先攻後攻どちらも攻撃に失敗した場合、ドローとなる。
Demoには操縦席のほかに2つの補助席があり、Rangedはここに座って周囲の守備側プレイヤーを攻撃することができる。補助席のプレイヤーは一応個別にターゲットされうるが、ネームプレートは表示されなくなるので画面を見て直接クリックする必要があり、基本的に狙われにくい。逆にこれをしないで、戦車誘導の歩兵よろしく守備側と一緒になって戦車を追いかけながら守るのもまあ席からあぶれたMeleeなら仕方ないが、十中八九Demoと一緒に足止めorCCされて置いてきぼり・Noob/BeachFarmer呼ばわりも免れないので、乗れる&乗ったまま使えるスキルが多いならおとなしく乗ってしまった方がいい。(※追記:Demoの補助席はCataで廃止されていた。)Demoに乗らずに走って追いかける場合、できる限りDemoにかけられた足止めDebuffをDispelすること。乗っている場合も追いかける場合も、攻撃もいいがまずは守備側プレイヤーをCC等で足止めし、Demoを先行させるのを優先すること。逆に言えば、補助席に乗ってしまうと使えるスキルが少ない・Dispelや効果的なCC等の降りていても有効なスキルが少ないクラスは、操縦席に乗せる第一候補になる。どの席に乗る場合でも、できるだけ後述するChargeを携行すること。Demoが破壊された時ただ引き返すのは非効率極まりない。
攻撃側は、Chamberまでの間に3か所あるGYをキャップしていくことで、復活地点をChamberに近づけるとともに、ワークショップから一度に出荷されるDemolisherの量を2台に増やすことができる。ただし、最南のChamber前庭GYをキャップするタイミングには注意が必要で、考えなしにここをキャップしてしまうと、復活時ワークショップに向かうためにいちいち引き返さないとならなくなり、かえって攻撃が遅くなる。東西のGYはキャップできるようならすぐさましてしまって構わない。GYキャップはAB等と同様、フラグのチャネリング操作によるものだが、一度取られると守備側はリキャップできないシステムになっている。
GY脇にはSeaforiumChargeがごろごろ置かれている。要は時限爆弾。クリックで一人ひとつずつ拾える。これを門のすぐそばに設置すると、時間経過で爆発し、門にダメージを与えられる。この手のアイテムは運搬中マウント等の行動制限が課されるパターンが多いが、SotAでは爆弾を持ちながらマウントおよびDemolisher使用、ステルス/Invisi等が自由にできるので、Demoなしでも門破壊に貢献することができる。ただ、守備側はChargeをチャネリング操作することでDisarmできるため、門のそばに守備側プレイヤーがいる場合、爆弾を置いてとっとと逃げるのではなく、Disarmされないよう守るべきだ。
守備側はとにかくDemoの破壊と爆弾の解除に専念する。DemoにはSnareとRootが効くので、とにかく足止めしながら殴る。SotAの門はかなり脆く、Demo2体に張り付かれたらあっという間に割れるので躊躇していてはいけない。前述したDemo補助席のRangedは、ターゲットしにくいうえに自由にキャストしてくるので、上手いプレイヤーに乗られるとかなり脅威。とはいえ補助席のプレイヤーよりもDemoのほうが優先度は高いので、我慢しながらDemoを壊すしかない。
各門の外には守備側のみ使用可能なテレポーターがあり、これで門内部に逃げることができる。また、門には備え付けの固定砲台があり、一応接近してくるDemoの破壊に使用できる。当然といえば当然だが発射から着弾まで結構時間がかかるので、Demoの移動経路を読んでうまく直撃させないとかなりしょぼいダメージにしかならず、またHonor収入の面から言っても集団から遠くで操作することになるので少なくなり、使う方が損を見るパターンが多いという悲しいツールだ。ただ、砲台を使ってDemoをたくさん破壊するアチーブは用意されている。また攻撃側でRogの場合、外からこの砲台をターゲットしてShadowstepすると内部に侵入できるという裏技があるらしい。つくづく不遇なツールである。
更新するのがだいぶ遅まきになってしまったが、上で書いたようにCataでDemoの補助席は廃止された。現状SotAはただただDemoが壊れるか門が壊れるかの競争になっている。固定砲台のダメージはスケールが調整されてそれなりのダメージが出るようになったので空いていたら使うべきだ。